ガラケーからスマホへの乗り換えを検討している方のなかには、「ガラケーユーザーが減ったような気がするけど、本当にそうなの?」「そもそも、スマホって必要……?」なんて疑問を抱いている方もいるかもしれませんね。
長年使い慣れたガラケーからスマホへ乗り換えるのには、勇気がいるもの。乗り換えるかどうか判断するうえで、スマホユーザーが実際のところどのくらいいるのかは、ひとつの判断材料になることでしょう。今回は、スマホとガラケー、それぞれの“普及率”について調べてみました。
実際に聞いてみた「今の携帯はスマホorガラケー?」
20代から60代の男女50名に「現在お持ちの携帯はスマホですか?ガラケーですか?」というアンケートを実施※したところ、結果は以下の通りに。
「スマホ」…36名
「ガラケー」…9名
「両方」…5名
スマホを所有している方が全体の7割程度だったのに対し、ガラケーを所有している方は2割ほどでした。また、「スマホとガラケーを両方所有している」という方も5名。両方持っているという方は、「ガラケーではメールと通話、スマホではインターネットを利用している」(50代女性)、「通話はガラケーで、インターネットはスマホ」(40代男性)など、機能ごとにスマホとガラケーを使い分けているようです。
(※2017年5月24日~5月25日 サムライト社によるWebアンケートの結果)
携帯電話の普及率について
上記のアンケートではスマホ所有者が多数派となりましたが、そもそも、携帯電話自体の普及率はどの程度のものなのでしょうか?
平成29年6月に総務省により発表された「平成28年通信利用動向調査」によると、「スマホとPHS(ガラケー)を含む携帯電話」の普及率は以下のように移り変わっているよう。
【スマホと携帯電話・PHSを含むモバイル端末全体の保有状況】
平成25年71.4%
平成26年73.7%
平成27年81.4%
平成28年83.6%
※調査時期:平成28年11月〜12月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員
モバイル端末全体の保有率は、平成25年度の71.4%から毎年上昇して、最新のデータでは83.6%に。つまり、全国の8割の方がスマホまたはガラケーを所持している、ということになります。
出典:総務省「平成28年通信利用動向調査の結果(報道資料)」
スマートフォンの普及率について
では、スマホに限定すると、その普及率はどのような推移を見せているのでしょうか?総務省による「平成28年通信利用動向調査」を再び見てみましょう。
【スマートフォンの保有状況】
平成25年39.1%
平成26年44.7%
平成27年53.1%
平成28年56.8%
※調査時期:平成28年11月〜12月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員
平成25年には39.1%だった保有率が、わずか3年間で17.7ポイントもアップし、平成28年には56.8%となっています。スマホを所持する方が増えた背景にはどんな理由があるのでしょうか。先ほどの「現在お持ちの携帯はスマホですか?ガラケーですか?」のアンケートに寄せられた回答を参考に見てみましょう。
まず、やはり多かったのが「スマホ1台で何でもできて便利」(20代女性)、「機能が豊富」(20代男性)といった意見。「写真を綺麗に撮ったり、音楽を聴いたりしたい」(20代女性)、「外出時に地図を見れて便利だから」(40代女性)など、多機能性を魅力と感じる方が多数のようです。
ほかにも、「パソコンとスマホを同期させておけば、仕事のメールを移動中でもスマホから確認ができる」(40代女性)、「はじめていく場所でも、地図アプリや乗り換えアプリのおかげでストレスなく快適に移動できる」(40代女性)、「サイズの大きな画像や動画、データなどを簡単に送信したり、見たりできる」(20代女性)といった回答が。
パソコンとのデータの同期や、アプリによる道案内など、ガラケーではできなかったさまざまなことを可能にしたスマホ。やはりスマホはあらゆる場面で、ユーザーの生活を快適なものにしているようです。
ガラケー(PHS)の普及率
では一方で、ガラケーの普及率はどの程度変化しているのでしょうか。上記のデータを再び参照してみます。
【ガラケーの保有状況】
平成25年38.9%
平成26年34.6%
平成27年35.1%
平成28年33.6%
※調査時期:平成28年11月〜12月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員
スマホの保有率が上昇しているのに対し、ガラケーの保有率は横ばいの傾向にある様子。「周囲が利用している様子を見て便利そうだと思ったのでスマホに乗り換えた」(40代女性)といった回答のように、周囲に合わせてガラケーからスマホへ乗り換える方も多いようです。
スマホを所有している人が各世代で増加傾向に
「スマホが普及したとは言っても、若い人だけでしょ?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。では、平成25年から平成28年の「通信利用動向調査」をもとに、世代別のスマホの普及率の移り変わりを見てみましょう。
【平成25年 世代別スマホの保有状況】
全体39.1%
20-29歳83.7%
30-39歳72.1%
40-49歳53.9%
50-59歳33.4%
60-64歳14.0%
※調査時期:平成26年1月〜3月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその構成員
【平成26年 世代別スマホの保有状況】
全体44.7%
20-29歳88.9%
30-39歳79.0%
40-49歳64.6%
50-59歳42.5%
60-69歳16.2%
※調査時期:平成27年1月〜2月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員
【平成27年 世代別スマホの保有状況】
全体53.1%
20-29歳92.9%
30-39歳86.2%
40-49歳74.8%
50-59歳56.9%
60-69歳28.4%
※調査時期:平成28年1月〜2月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員
【平成28年 世代別スマホの保有状況】
全体56.8%
20-29歳94.2%
30-39歳90.4%
40-49歳79.9%
50-59歳66.0%
60-69歳33.4%
※調査時期:平成28年11月〜12月
※対象:日本全国の20歳以上の世帯主がいる世帯及びその6歳以上の構成員
すべての世代において、スマホの保有率は年々上昇。平成28年の調査結果では、20代から30代における普及率が9割に届いています。
スマホの波は若者世代に限ったことではありません。60代においては、1年あたり平均おおよそ6.5ポイントずつ増加。平成28年の60代のスマホ保有率は、3割を超える結果となりました。
スマホを持つ人が増えているということは、その必要性やメリットを実感している人も増えているということ。「操作が難しそう……」となかなかスマホへの乗り換えに踏み出せない方でも、実際に使ってみると、その利点を実感できるはずです。スマホが気になり始めた方は、まずは販売店に足を運んで、スマホの操作を実際に試してみてはいかがでしょうか?
[編集]サムライト編集部