「世間の親は、子供にいつから携帯・スマホを持たせているのだろう?」
災害や事故、事件に巻き込まれるのを心配して、子供に携帯・スマホを持たせたいという親御さんも多いことでしょう。しかし、周りの家庭の状況も気になってくるもの。
今回は、子供を持つ20代から50代の男女211人に、携帯・スマホを持たせたタイミングと理由、持たせることで不安に感じたこととその対策、持たせて良かったメリットのアンケート(※)を実施しました。
子供にいつから携帯・スマホを持たせるべきか悩んでいる方は、実際に持たせている親御さんの声を参考にしてみてください。
(※2017年7月19日〜7月20日 サムライト社によるWebアンケートの結果)
子供を持つ親はいつから携帯・スマホを持たせた?
実際に子供を持つ親はいつから携帯・スマホを持たせたのでしょうか?
今回のアンケート対象者である子供を持つ20代から50代の男女211人のうち、子供に携帯・スマホを持たせていたのは140名。
その140名に「いつから子供に携帯・スマホを持たせましたか?」(複数子供がいる場合は、複数回答可)という質問をしたところ、以下のような結果になりました。
もっとも多かったのは高校1年生、次いで中学1年生でした。中学校、高校に上がるタイミングで持たせた方が多いことがわかります。では、年代ごとにその理由について見ていきましょう。
幼稚園・保育園(14名)
「静かに見ているし言葉を覚えるから」33歳男性・会社員(技術系)
「ひらがなの練習のため」34歳女性・専業主婦
「防犯のため」25歳女性・自営業
防犯のためだけでなく、ひらがなや言葉を覚えるためにも早い時期から使わせているようです。
小学校低学年(計24名)
「防犯のため」40歳女性・パート/アルバイト
「一人で学童に行ったり、帰宅したりするようになったのでいつでも連絡をとれるように」32歳男性・会社員(事務系)
「心配だから」38歳女性・パート/アルバイト
小学校低1年生から3年生の低学年から持たせている方の意見としては、防犯や連絡手段という理由が多数上がりました。身体的にも精神的にも未成熟でまだまだ目が離せない時期。通学時などを心配して持たせているようです。
小学校高学年(計29名)
「周りの子が持ち始めたから」45歳男性・自営業
「友達の家に遊びに行くようになったり習い事にでかけたりするようになったりしたので便利だと思ったから」34歳女性・会社員(事務系)
「共働きのため、親の仕事が終わって帰宅するまで子供の様子が心配だから」47歳女性・会社員
新しく習い事を始めたり、友達の家に遊びに出かけたりと、行動範囲が広がるタイミングで持たせたという声が聞かれました。携帯・スマホを持たせることで親が不在時の心配事も減らせます。
中学生(計54名)
「子供同士で出かける機会も増えてきて、小学生の時よりも行動範囲が広がる。必要な時にすぐ連絡がとれれば心配が少し減ると思ったから」50歳女性・パート/アルバイト
「4月から私立中学へ通うため通学途中での緊急時の連絡手段として必要だと思ったから」49歳女性・専業主婦
「地図アプリを中学時に使えるようにして欲しいから」46歳女性・パート/アルバイト
「部活などでの連絡手段として」45歳女性・パート/アルバイト
「周りの子供が持っているから」 47歳男性・会社員(技術系)
中学生から始まる部活動の送り迎えや、新しくできた友達との連絡手段として持たせる方が多数。中学生になると周りの友達もだんだんと携帯・スマホを持ち始めます。「周りが持ち始めたことだし、そろそろ持たせてもいいかも」となるのでしょう。
また、進学のタイミングである中学1年生が最も多い結果となりましたが、中学2年生、3年生への進級のタイミングで持たせた方も少なくありませんでした。環境が変わったあと少し様子を見て携帯・スマホを持たせるというのもひとつの考え方です。
高校生(計42名)
「高校生になると交友関係や普段の生活範囲が広がり、連絡手段を確保する必要があるため」49歳男性・経営者/役員
「いま大学生の子供は、高校生の時から持たせました。電車通学で何があるかわからないからです」49歳女性・専業主婦
「受験が終わり、高校生になるタイミングで持たせました」50歳男性・会社員(事務系)
「もともと高校生になってからスマホを持たせたいと思っていて、子供も高校生になってからでいいということだったので」46歳女性・専業主婦
「一定以上の成績がとれたから。また、中学卒業で友達とバラバラになるので」47歳女性・専業主婦
「高校生になればアルバイトもするだろうし、携帯のマナーを含めて自己管理ができてほしい」35歳女性・会社員(技術系)
高校生になると電車通学や寮生活を始める子供も増えてきます。家族や離れ離れになる友達との連絡手段として、高校進学を機に携帯電話を持たせる方が多いよう。自己管理ができる年齢になったとの判断から、持たせる親御さんもいました。
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このアンケートから、中学生・高校生からスマホを持たせる親御さんが多いことがわかりましたが、一方で、子供がいくつになっても、スマホ所持の不安をぬぐいきれないという方もいるでしょう。
子供に携帯・スマホを持たせている親御さん140名に「携帯・スマートフォンを子供のうちから持たせることについて、最も不安に感じた点を教えてください」という質問をしたところ、以下のような回答が得られました。
最も多かったのは「携帯・スマホ依存」を心配する声。スマホには無料通話アプリやSNS、動画、ゲームなど魅力的なアプリが多く、気付くと勉強中や食事中も携帯・スマホをいじっている……なんてことにもなりかねません。友達とのチャットのやめどきがわからず、夜遅くまでスマホを使う日々が続くと寝不足になってしまいます。その結果、学校の勉強に集中できなくなってしまう恐れも。
また、携帯・スマホ依存になると、ゲームの高額課金の心配もあります。「同じゲームで遊んでいる人に勝ちたい」「希少なアイテムを手に入れたい」といった理由で有料のアイテムやくじ引き権を購入するケースが多いようです。ゲームの課金は1度に払う金額は100円から300円程度と少なく、このくらいなら……と思える価格設定です。少額の金額でも課金に慣れてしまうと、気付いたらその額は数万、数十万に膨れ上がってしまいます。
このスマホ依存は、特に小学校6年生から高校1年生までの間に携帯・スマホを持たせた方が強く心配しており、ゲームアプリやSNSへの懸念がうかがえます。
2番目に多かった回答は「通話料金や通信料金」で、どの年代で携帯・スマホを持たせる方も月額料金の負担に不安を持っていました。
一般的に、スマホ・携帯の通信料の相場は月6000円〜8000円程度ですが、端末代の支払いがそれに含まれると、さらに高額の料金が家計を圧迫します。子供の端末・通信代金だけで年間数万円のお金が必要とされることに、多くの人が悩んでいるようです。
3番目に多かったのは成人向けページなど「不適切なページの閲覧」。スマホはインターネットへ手軽にアクセスして最新のニュースや情報をすぐに入手できます。しかし一方で、アダルトサイトや暴力的な表現のあるサイトなど、子供にとって不適切なサイトや動画へも簡単にアクセスできてしまうという面も持ち合わせています。
また、インターネットを悪用した犯罪に子供が巻き込まれるケースも少なくありません。近年では出会い系サイトによる犯罪被害は法規制により減少傾向にありますが、SNSでつながった、同じ趣味や興味を持つ人同士が集まるコミュニティサイトに起因する犯罪被害が増えています。警視庁による資料「平成28年におけるコミュニティサイト等に起因する事犯の現状と対策について」によると、平成28年は、コミュニティサイトによる犯罪被害にあった子供の数は1736人と過去最多となりました。平成20年以降コミュニティサイトにおける被害児童数は増加傾向にあり、特に16歳、17歳の被害者児童数の増加が顕著なようです。
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このように、子供に携帯・スマホも持たせることの不安は付き物。では、それに対して親御さんはどのような対策を取っているのでしょうか。引き続きこの質問の回答者に「子供に携帯・スマートフォンを持たせる不安を解消するために、何か対策を取りましたか?(するつもりですか?)」という質問をしたところ、以下のような対策をしていました。
使用時間を決める
「夜10時以降の使用は禁止にしている」44歳女性・専業主婦
「使用時間の設定する」49歳男性・公務員
「寝る時には電源を切る」50歳男性・会社員(その他)
「夜11時以降は電源を切る」45歳女性・専業主婦
「スマホの使用時間に制限をかけている」49歳女性・専業主婦
携帯・スマホ依存に有効なのが、携帯・スマホは夜◯時まで、ゲームは1日◯分まで、食事中や歩行中は使わないといった「使用時間や時間帯を決める」こと。自分をコントロールするのがまだまだ難しい子供だからこそ、親が利用状況をしっかり把握し、使用時間や時間帯を含めた利用のルールを決めるのが大切です。メリハリを付けて使わせましょう。また、使用時間を制限できるアプリを利用するのもオススメです。
使用場所を決める
「部屋に持ち込ませない。寝るときも使わせない」42歳女性・専業主婦
「寝る時は部屋に持ち込ませず、リビングへ置かせるようにしている」44歳女性・専業主婦
「リビングのみでの使用にしている」44歳女性・専業主婦
「常には持たせないようにしている」44歳男性・会社員(技術系)
使用時間だけでなく、使用場所を決めるのも携帯・スマホ依存にさせないために有効です。携帯・スマホの使用は親の目が届く範囲にすることで、子供が何に使っているのか把握できます。
また、
「日頃から親の携帯の使い方をみせる」35歳女性・会社員(技術系)
という意見もありました。子供は親の姿を見て育つもの。携帯・スマホを使う際のルールは親の一方的な押し付けではなく、親も一緒に取り組んでみましょう。
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フィルタリング
「スマホにフィルタリングをかける予定」43歳男性・会社員(技術系)
「大人向けサイトにつながらないようにフィルタリング設定している」49歳女性・専業主婦
「ネット等の閲覧制限をかけている」49歳男性・会社員(技術系)
フィルタリングは有害情報へのアクセスを制限し、危険な目に遭いづらい環境を作ってくれるもの。年齢や使い方に合わせて柔軟に設定できるのも特徴です。
警視庁が発表した「平成28年度上半期におけるコミュニティサイト等に起因する事犯の現状と対策について」によると、非出会い系サイトに起因する児童被害の事犯に係る調査分析の、被害児童のアクセス手段及びフィルタリング加入状況(全国)では、被害にあった子供の約9割がフィルタリングを利用していないという結果も。各キャリアでは18歳未満の子供が携帯・スマホを利用する場合はフィルタリングサービスを提供しています。フィルタリングをうまく活用して子供のトラブルを未然に防ぎましょう。
子供に携帯・スマホを持たせて良かったと思えるメリットは?
では、このような悩みや不安、それへの対策を立てる必要があるのならば、それほどのメリットが子供にあるのでしょうか?
最後に、子供に携帯・スマホを持たせている親に、「持たせて良かったと思えるメリットを教えてください」という質問をしたところ、以下の回答が返ってきました。
連絡が取りやすくなった
「急ぎの連絡がしやすくなった」44歳女性・パート/アルバイト
「送迎の確認がちゃんと出来る。また、必要な時にすぐ連絡が取れる」45歳男性・経営者/役員
「友達とのコミュニケーションに役立っている」50歳女性・その他
「いつでも連絡が取れるという安心感がある」49歳女性・専業主婦
「部活仲間との連絡事項はスムーズにいくので便利になった。友達とも約束等のコミュニケーションを取っているので現在のところは良い方向に向かっていると思う」47歳男性・経営者/役員
家族間だけでなく、友達との連絡手段としても持たせて良かったという親が多いようです。いつでもつながっているという安心感は、防犯のみならず、家族の絆を保つという意味でも大きなメリットと言えますね。
GPS機能で居場所がわかる
「居場所が明確にわかる」48歳女性・会社員(その他)
「帰りが遅くなった時の居場所がわかる」46歳男性・自営業
「ショッピングモールで探し回らなくても良くなった」34歳女性・会社員(事務系)
GPSで居場所がわかると回答した方も多くいました。子供の帰りが遅く心配なときはGPS機能による居場所確認サービスを利用すると、簡単に子供の居場所を把握できます。また、一緒に買物に行ったときなど子供が迷子になった時にも役立ちますよ。
コンピュータやインターネットに早くから馴染むことができた
「機械慣れしてくれている」34歳女性・経営者/役員
「調べ物や地図アプリ、無料通話アプリが使えるようになった」48歳男性・会社員(その他)
「IT系の機器の操作に詳しくなったと思う」47歳男性・公務員
「交通機関が遅れたり止まったりしたときに自分でスマホから情報を得て対処できていること」49歳女性・専業主婦
指先で直感的に操作できる携帯・スマホは子供でも簡単に情報を得られます。インターネットを利用しての調べ物が自分で主体的にできることや、コンピュータに子供の頃から慣れることをメリットと感じる人も多かったです。
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子供にスマホを持たせるメリット
約束さえ守れれば、子供用携帯・スマホは心強い味方!
スマホ依存や有害サイトの不安、料金の悩みはあるものの、連絡手段や位置確認、防犯ツールとしてそれ以上のものを子供たちに与えてくれる携帯・スマホ。子供とルールさえ決めて守るよう徹底すれば、これ以上に子供たちの世界を広げてくれる道具はありません。
とはいえ、ルールだけでは子供が危険に巻き込まれないか不安という人も多いはず。また、何より料金の負担が気になる方もいるでしょう。
そんな親御さんにおすすめしたいのがTSUTAYAのスマホ「TONE」。TONEの見守り機能「TONEファミリー」は、GPSでの現在地確認や、年齢に合わせたWebフィルタリング、使用時間制限など子供を見守る機能が充実しているため、小さな子供から中学生、高校生まで幅広い層に安心して持たせられます。
また、基本プランはなんと月1000円からで、家族4人でTONEに乗り換えれば、月々2万円以上の節約も夢ではありません。
子供に初めて持たせる携帯・スマホとして、ぜひTONEを検討してみてはいかがでしょう?
まずは、実際にTONEを利用しているお客さまのインタビューに目を通してみてくださいね。
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[編集]サムライト編集部