最初に設定しておきたい！子供のスマホの機能制限

iPhoneでもAndroid端末でも、子供に持たせるスマホ（スマートフォン）には一定の機能制限を行うのが望ましいといえます。機能制限の目的は子供が安全にスマホやアプリ、インターネットを利用できるようにすることです。スマホのどのような機能を、どんな方法で制限できるのか、子供に持たせるスマホの機能制限について解説します。

子供のスマホに設定したい機能制限

まずは、子供に持たせるスマホに設定しておきたい「機能制限」の種類について説明します。次の3つがその代表的なものです。

アプリ制限

アプリの利用を制限します。アプリには対象年齢を表すレーティングが設定されているので、そのレーティングに従ってインストールするアプリを制限できます。また、アプリのインストールそのものを禁止する、特定のアプリ以外を利用できないようにするといった方法もあります。

利用時間制限

スマホ本体の利用時間を制限することができます。また、アプリを起動できる時間帯を設定するなどの方法もあります。子供がスマホを使いすぎてしまう、いわゆるスマホ依存を防ぐために役立つ制限です。

有害サイトの閲覧制限

フィルタリングによって有害サイトの閲覧やアクセスを制限します。ブロックの対象となるのは、不法サイト、アダルトサイト、過激な主張を訴求するサイト、セキュリティに問題のあるサイト、出会い系サイト、ギャンブルサイト、グロテスク系サイトなどです。

機能制限の方法

機能制限をする方法はスマホのOSの種類などによって異なります。代表的な方法を見てみましょう。

iPhone（iOS）の設定

iPhoneでは「ファミリー共有」というサービスを利用して保護者が子供のApple IDを管理することで、有料コンテンツの利用を承認制にするなどの制限をかけられます。

また、iPhoneに最初から備わっている「スクリーンタイム」機能を使うと、iPhoneの利用に関するさまざまな設定を行うことが可能になります。たとえば開始時間と終了時間を決めて「休止時間」を設定すると、休止時間中には許可したアプリ以外のアイコンがグレーアウトしてアプリが起動できなくなります。

ほかにも、「スクリーンタイム」の中の「App使用時間の制限」という項目でカテゴリ別にアプリ使用時間を制限する、「通信/通話の制限」という項目で許可された相手のみと通信・通話できるようにする、「コンテンツとプライバシーの制限」という項目でiTunes・App Storeからのインストール・アプリの削除・アプリ内課金などを制限する、許可されたWebサイトのみにアクセスできるようにする、といった設定をすることができます。

さらに、「ファミリー共有」のメンバーに子供を登録すると、子供が使うiPhoneの「スクリーンタイム」機能を保護者がリモートで管理できるようになります。

Androidの設定

Android端末では「ファミリーリンク」というサービスを使って子供のスマホを管理できます。「ファミリーリンク」は、子供用のGoogleアカウントを作成して保護者のGoogleファミリーグループに追加することで、子供のAndroid端末にさまざまな制限をかけられるアプリです。

「ファミリーリンク」によって行える制限設定には、特定のアプリやコンテンツの利用の管理、子供の端末にインストールするアプリのリクエスト承認やブロック、1日のスマホ利用時間の上限の設定、「おやすみ時間」の設定による端末の自動ロック、子供のスマホを保護者がリモートでロック、などがあります。また、Webサイトのフィルタリングに関しては、Google提供のブラウザであるChromeで表示されるサイトに制限をかけられます。