中学生が利用しているSNSとよくあるトラブル

中学生が利用しているSNSとよくあるトラブル

現在では多くの中学生が日常的にSNSを利用しています。それに伴い、SNSをきっかけとしたトラブルや問題に遭遇し、ときには犯罪に巻き込まれてしまうこともあります。今回は、中学生をもつ保護者が知っておきたい各種SNSの特徴や、SNSによるトラブルについて解説します。

中学生はどんなSNSを利用しているの?

中学生が利用しているSNSには以下のようなものがあります。

Twitter

140文字までの短いテキストを気軽に投稿できるというシンプルさと、リツイートやリプライでほかの人とゆるくつながれるという機能によって人気が出た、世界中に非常に多くの利用者がいるSNSです。

Instagram

自分で撮影した写真や動画を投稿して共有することができるSNSです。写真を簡単におしゃれに加工して見せられることから人気が出ました。こちらも世界中に利用者がいます。

以前は20代や30代の女性がよく使っていたイメージですが、最近は中学生、高校生の利用者も増えています。

TikTok

15秒~1分ほどの短い動画を撮影・加工して投稿できるSNSです。動画の内容はさまざまですが、TikTok内で流行している曲に合わせて同じ振り付けのダンスをするといったものが多い傾向にあります。

現在、10代・20代に非常に人気があり、中高生にも投稿者が多いのが特徴です。投稿の動機は「流行に乗って」「バズりたいから」「友達と一緒にノリで投稿してみた」というものが多いようです。

MixChannel

ミクチャという愛称で知られるライブ配信ストリーミングを中心としたSNSです。サービス開始当初は動画共有コミュニティーという側面が強かったのですが、現在はコメントや投げ銭機能が利用できるライブ配信・動画の投稿(または視聴)が中心となっています。中高生に人気が高く、カップルで投稿する動画などが流行しています。

LINE

コミュニケーションアプリとして利用者の多いLINEもSNSカテゴリーに含められます。1対1のチャット、グループを作ってのチャット、音声通話などのほか、不特定多数がテーマを決めてグループを作れるオープンチャット機能も備えています。中高生には必須となっているアプリの一つでしょう。

ただ、仲のよい友達同士はLINEよりもTwitterやInstagramなどのSNSのダイレクトメッセージ(DM)で連絡を取り合う傾向があるとも言われています。

SNSに年齢制限はない?

実はTwitterのアカウントを作れるのは13歳以上、という年齢制限が設けられています。このことは「Twitterサービス利用規約」に明記されています。また、TwitterのiOSアプリには、17歳以上という年齢設定がなされています。こちらはApp StoreのTwitter公式アプリの「年齢」の項を見ると「17+歳」と記載されているのを確認できます。

InstagramやTikTokなど、ほかの多くのSNSも13歳以上のみサービスを利用できることが利用規約などで定められています。

LINEの場合はiOS(iPhone)版の利用推奨年齢レートを12歳以上としており、中学生でも利用可能ですが、18歳未満の利用者に対してはLINEのID設定およびID検索ができないという機能制限を行っています。

中学生のSNS利用でよくあるトラブル

中学生がSNSを利用していて遭遇する可能性のあるトラブル・問題には、次のようなものが考えられます。

  • SNS依存
  • SNSを通じていじめの対象になる、またはいじめに加担してしまう
  • 投稿や写真などによる個人情報の流出
  • 自分の投稿が炎上を招いてしまう
  • 他者へ誹謗中傷をしてしまう
  • 自作ではない写真や動画、イラスト、音楽などをアップロードすることによる著作権侵害
  • だまされて裸の写真を送らされるなどの自画撮り被害
  • アカウントを乗っ取られる
  • SNSで知り合った相手とリアルで会ってつきまといなどの被害に遭う

こういったトラブルは多様化しており、件数も増加傾向にあるようです。

子供がSNSでトラブルに遭わないために

では、子供がこうしたトラブルに遭わないようにするために、保護者は何をすればよいのでしょうか。

最も必要なのは普段から子供とのコミュニケーションをしっかりと行うことです。SNSで何かトラブルに巻き込まれかけていても、保護者に相談しない・できないことから被害が大きくなるケースが少なくありません。子供がSNSのアカウントを作ったら保護者もそのアカウントの投稿を見るようにして、何か気になることがあれば話題に出すようにしてみましょう。ネット上の投稿やコミュニケーションに関して、話し合ったり相談したりできるような雰囲気を作ることが大切です。

また、スマホを持たせる前にはSNSの使い方に関してのルールを決めておきましょう。これも押し付けるのではなく、一緒に話し合って内容を決めるようにします。例えば、中学生のうちはLINE以外のSNSを使わないなどのルールを決めるのも一つの方法です。その上で、実際に会ったことのない人とはやりとりをしないというルールを作るのもよいでしょう。

ルールを決めたらペアレンタルコントロール機能を使って制限を施すのも有効です。トーンモバイルのスマホでは、「TONEファミリー」というオプションサービスを使って好ましくないアプリの使用を制限することや、アプリごとに利用時間を設定することが可能です。さらに、「TONEあんしんAI」というAI技術により、子供がよく使用しているアプリ・よく見るWebサイトをレポートしてくれる機能、子供が不適切な写真や動画を撮影使用すると検知してブロックして保護者の端末に通知する機能などを利用できます。

中学生にスマホを持たせるときは、SNSの利用について十分に意識しておきましょう。子供がトラブルに巻き込まれないよう、しっかりとした対策をとることが重要です。