中学生の子供にスマホを持たせるとしたら、月額料金はできるだけ抑えたいと考える保護者の方が多いでしょう。保護者自身が使っている毎月のスマホ料金が高いと感じているのなら、なおさらそう思うかもしれません。今回は中学生のスマホの月額料金の目安と、料金を安く抑える方法についてご紹介します。
中学生のスマホの月額料金はどのくらい?
総務省「令和元年通信利用動向調査」によると、モバイルサービスの月額の通信料金は13歳から19歳では5,000円~5,999円が20.8%で一番高い割合となっています(携帯電話(PHSを含む)をNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、ワイモバイルで利用している人が対象)。分割で支払う端末代も含めるとさらに高くなることになります。
※2019年度の調査であり、料金プランの変更なども行われている現在の割合を示したものではありません。
中学生の場合は学割が使えますが、学割は受付期間が限定されている場合や、適用期間が半年~1年間(データ通信量によるプランで異なる)程度となっている場合もあります。たとえば契約1年目は月額1,000~2,500円程度の割引があったとしても、その後は保護者が使っている一般の料金と同額になるというケースもあるようです。
中高生のスマホ料金はどのくらいに抑えたい?
中高生の保護者は、子供のスマホ料金をどれくらいに抑えたいと考えているのでしょうか。MMD研究所「親と高校生のスマートフォン利用に関する意識調査(2018年)」にて、中高生の子どもにまだ携帯電話を持たせていない親を対象とした結果によると、子供のスマホ代で「支払っても良いと思える月額料金(端末代金は別)」として最も多かった回答は、23.9%の月額2,000~3,000円でした。
また、「2,000~3,000円」「1,000~2,000円」「1,000円未満」と回答した人の割合を合計すると50.6%になります。つまり、約半数の保護者が、子供のスマホの月額料金を3,000円以下に抑えたいと考えていることがわかります。
中学生のスマホ料金を安く抑える方法
では、実際に子供のスマホ料金と安く抑えるためにはどうすればよいのでしょうか。最近では、3大キャリアも安いプランを発表してきていますが、契約やサポートがオンラインのみだったり、利用できるのが大容量プランのみであったりするため、自分の子供に合うかどうかをしっかりと検討する必要がありそうです。
また、格安SIMを使う方法も有力な選択肢です。格安SIM各社の平均的な月額料金は3,000円程度です。総務省「令和元年通信利用動向調査」によるモバイルサービスの月額の通信料金でも、「携帯電話(PHSを含む)をMVNOで利用している者」で絞ったデータでは、13~19歳で一番多い料金帯は3,000円~3,999円で21.1%となっています。
具体的な例として、格安SIMを提供しているトーンモバイルの場合を見てみます。トーンモバイルが販売するオリジナル機種のスマートフォン(TONE端末)を使うとすると、基本プランは月額料金1,000円からです。
上記には端末代金、ユニバーサルサービス料、通話料などは含まれていませんが、データ容量は無制限となっています。※1 決められたデータ容量を超えると通信速度制限がかかるといったことはありません。また、端末代金は「TONE e20」という機種が19,800円(税抜)で販売されていますが、キャンペーン期間中であれば0円で購入できます。
※1 動画視聴にはWi-Fi接続かチケットの購入が必要です。
加えて、トーンモバイルの格安SIMはiPhone用の「TONE SIM(for iPhone)」が用意されていて、基本プランは月額料金1,500円からです。TONE SIM(for iPhone)に対応したiPhoneであれば、中古の端末を使うことも可能です。
中学生に格安SIMがおすすめの理由
中学生に格安SIMをおすすめする理由を、ポイント別にもっと詳しく見てみましょう。
通信速度にこだわる必要がない
格安SIMは3大キャリアと契約する場合と比べて通信速度が遅い・不安定という話を聞いたことがある人もいるでしょう。これは格安SIMを提供している会社やユーザーがスマホを使用するエリアによって異なります。
しかし、たとえ通信速度が若干遅いとしても、外出先では主に連絡手段として使用するのであれば、さほど不便さを感じることはないといえます。むしろ、通信速度が速いと子供が延々と動画などを見続けてしまう可能性もあります。通信速度のことはさほどデメリットにはならないと考えてもよいでしょう。
端末代も中古を使えば0円に
端末代も安く抑える方法には、格安SIMを挿して使える格安スマホを使う、保護者が以前使っていた型落ちの中古スマホに格安SIMを挿して再利用する、中古スマホを購入するといったものがあります。中学生なら最新の高性能・高額な端末は必要ないでしょう。
キャリアメールが使用できなくても問題ない
格安SIMを利用するデメリットとしてよくあげられるのが、キャリアメールが使えなくなるということです。キャリアメールとはドコモ、au、ソフトバンクが提供しているメールサービスです。
これまでずっとキャリアメールを使っていた方にとっては不便かもしれませんが、これからスマホデビューする中学生であれば、キャリアメールの有無はあまり重要ではないでしょう。メールを使いたいのであれば、Gmailなどのフリーメールで代用できます。
スマホを子供向けにカスタマイズできる
スマホを子供に持たせるときは、子供向けの設定をした端末を用意すると安心です。
たとえばトーンモバイルの端末は一般的なスマートフォンですが、簡単な操作で子供向けのスマホにカスタマイズすることができます。中学生が使いやすい画面に変えるだけではなく、スマホの機能や使用できるアプリに制限をかけたり、有害サイトに対するフィルタリングを行ったり、子供の持つスマホの位置情報を確認できたりといった見守り機能(TONEファミリー)を使うことできます。
中学生のスマホ料金は少しでも抑えたいというのが保護者の本音ではないでしょうか。格安SIMを選べば、低価格で十分な機能・性能を持つスマホを与えることも可能になります。料金を安く抑える方法として検討してみてはいかがでしょうか。