必要な書類は？ 名義は？ 子供携帯の契約方法

子供に携帯・スマホ（スマートフォン）を持たせるときは、親権者の名義で契約する方法と、子供本人の名義で契約する方法があります。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。また、契約する際に必要な書類についても事前のチェックしておくと安心です。今回は、子供のための携帯・スマホを契約する際に知っておくべきことについてまとめます。

子供の携帯・スマホの名義は本人でも親権者でもOK？

子供に持たせる携帯・スマホの名義は、子供本人にする場合と、親権者にする場合の2つのケースが考えられます。

ただし、子供が小学生以下（年齢12歳未満）、もしくは18歳未満のような場合に、本人名義では契約不可で、親権者名義での契約としている通信会社もあります。中学生以上であれば本人と親権者、どちらの名義でも契約が可能という通信会社もありますが、中学生の場合は親権者の名義で契約するケースが多いようです。

以下、親権者の名義にする場合と子供本人の名義にする場合、それぞれのメリットを挙げてみます。

親権者の名義にするメリット

親権者の名義にする場合は親権者が契約者となり、子供は利用者となります。

メリットは故障や紛失など、何かトラブルがあったときに親権者が契約者として対処できることです。携帯ショップに子供を連れて行かなくても、親権者が直接手続きなどを行えます。

また、親権者の名義にすることで、「親権者から借りている携帯・スマホ」だという意識を持たせられるのも大きな意味があります。例えば、携帯・スマホの使い方についてのルールを決める際に、親権者のものだという前提があれば「携帯・スマホを貸し与えるのは必要な時間帯だけ」や「ルールに反したときは端末を親権者に返す」といったものが作りやすくなります。

子供本人の名義にするメリット

子供本人の名義にするメリットは、機種変更などの手続きを子供が自分で行えることです。未成年者の場合、機種変更など契約の更新をするときには親権者の同意が不可欠ですが、親権者の同意書や親権者の免許証・保険証のコピーなどがあれば、本人が手続きを行うことができます。中学生や高校生であれば自分名義の携帯・スマホを所有し、自分で手続きなどもできるようになったほうがいいという考え方もできます。最初から子供を契約者にしておけば、将来子供が成人した際などに名義変更をする手間もかかりません。

なお、月額料金の学割サービスは、子供本人が契約者である場合はもちろん、親権者が契約者で子供が利用者の場合であっても適用されることが一般的です。学割サービスを利用するために「子供本人の名義にしなければならない」というわけではないことも覚えておきましょう。

未成年の子供の携帯・スマホの契約で必要な書類

通信会社によって異なりますが、未成年の子供が携帯・スマホを新規契約する際は、以下のような書類が必要になります。詳細は契約する前に通信会社に確認してください。

親権者の名義で申し込む場合の必要書類

契約者となる親権者の本人確認書類（運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど）
利用者となる子供の本人確認書類（未成年は健康保険証＋学生証、小学生以下は健康保険証）
毎月の支払の手続きに必要なもの（契約者本人名義のクレジットカードまたは口座名義・口座番号がわかるもの＋金融機関届け印）

子供の名義で申し込む場合の必要書類

契約者となる子供の本人確認書類（未成年は健康保険証＋学生証、小学生以下は健康保険証）
親権者の同意書
親権者の本人確認書類（運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど）
毎月の支払の手続きに必要なもの（契約者本人名義のクレジットカードまたは口座名義・口座番号がわかるもの＋金融機関届け印、もしくは親権者名義のクレジットカードなどでの手続きも可能）

上記のほか、未成年者がインターネットを安心・安全に利用するための利用者情報（氏名・生年月日）の登録なども必要になります。