「小中学校へのスマホ持ち込み」の
ポイントとは?
トーンモバイルの啓発活動「スマホあんしんラボ」の所長の工藤です。
今回は、昨今ニュースとなっている「小中学校へのスマホ持ち込み」についてコメントしたいと思います。
2月19日、柴山昌彦文部科学大臣は、「原則禁止」とされていた小中学校へのスマホ等の持ち込みを認める方向で検討する方針を明らかにしました。児童生徒のスマホ等の所持率が上がっていることや、緊急時に連絡が取れないことを不安に思う保護者が多いためで、持ち込む際のルール作りも含めて議論を進めるとのことです。
これに先駆けて、大阪府教育庁は今年4月から府内の公立小中学校で児童生徒のスマホ等の持ち込みを認めることを決めており、今月18日には運用のガイドライン素案を市町村教育委員会に示しています。
この件に関しては、新聞やニュースを見ても賛否両論あるようですが、防犯・防災のためにスマホを持たせたいという考えも分かりますし、それによって起きるかもしれないトラブルを心配する気持ちも理解できます。子供たちに関わることですので慎重な議論が必要だと思いますが、トーンモバイルとしては、賛成・反対のどちらのお考えであっても、子供たちをしっかりと守れる機能を提供していきたいと考えています。
スマホを「防災・防犯」にご活用いただくために
まず、スマホ持ち込みに賛成する方のお考えとしては、スマホがきちんと防災・防犯のために活用できるという点が重要だと思います。
トーンモバイルでは、子供の現在地を簡単に確認できる見守り用アプリの提供や、子供の移動状態や決められた場所への出入りを自動で通知する機能など、手間なく子供の状況を確認できる手段を保護者の皆様に提供しています。
また、災害時には被災地に通話が集中して電話が使えなくなることもありますので、「IP電話」や「SNSの通話機能」など、通常の電話以外の連絡手段も用意することが望ましいのですが、トーンモバイルでは、IP電話を標準搭載するとともに、保護者の見守りアプリからお子様の端末への無料通話機能も提供しています。
スマホの「不適切利用」を防ぐために
一方、スマホ持ち込みに反対する方の懸念としては、まず「子供たちによるスマホの不適切利用」があると思います。少し想像するだけでも、
・通学時の歩きスマホ
・動画やゲームなどのアプリの隠れての利用
・SNSや動画アプリを使ったいじめ
など、問題になりそうな行為はたくさんあります。行政が持ち込み許可の判断をしたとしても、そのような使い方はきちんと防がないといけません。
トーンモバイルでは、これらの問題行為を防ぐために、
- ・歩きスマホ警告機能
- ・歩きスマホの保護者への通知機能
- ・学校にいる「時間帯」は不要なアプリを利用禁止にする機能
- ・学校等の「エリア内」では不要なアプリを利用禁止にする
機能(今春提供予定)
といった機能を提供することで、持ち込み反対の方々の懸念の払拭にも貢献できればと考えています。また、「やはり学校ではスマホは一切使うべきではない」とお考えの方には、
- ・学校等の「エリア内」では端末全体をロックする
機能(提供中)
を活用いただくことで、ご要望にお応えできるかと思います。もちろん、緊急時などの必要な場合には保護者がロックを解除することも可能です。
さらには、「スマホ持ち込み許可の方針となったとしても、スマホを買えない家庭はどうなるのか?」といったご意見も伺っています。
トーンモバイルは、月額基本料金1,100円でご利用いただけます。
これでもご負担と感じられるご家庭もあるとは思いますが、なるべく家計に負担をかけず、どなたでもご利用いただけるサービスの提供を継続しています。
所長コメント
これらの他にも、「学校での端末管理をどうするか」「学校と家庭でどう連携するか」など様々な課題があると思います。関係者による引き続きの慎重な議論が必要だと思いますが、トーンモバイルとしては、賛成・反対どちらの方針の方々にも安心していただける環境づくりに、通信事業者として貢献していきたいと考えています。
(スマホあんしんラボ 所長 工藤)