子供の心身を守る、スマホ安全利用の手引き

いつでも連絡が取れて、自分や家族の居場所がわかる。スマホってとても便利ですよね。お仕事や習い事で、家族が揃うのが遅い時間になるご家庭では、連絡手段としてスマホの購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。

ただ、便利さや手軽さゆえに、その分トラブルに巻き込まれることを警戒している親御さんもいらっしゃることでしょう。

この記事では、子供にスマホを持たせるうえでの不安点を確認しながら、安全に使う4つの方法を学んでいきます。

子供にスマホを持たせるのは不安と感じますか?

子供をお持ちの親御さん50人に「子供にスマホを持たせるのは不安と感じますか?」というアンケート※を実施したところ、「不安」「どちらかというと不安」と回答した親御さんは全体の78%。実に8割近くもいました。

その8割近くの親御さんを不安にさせている原因は何でしょう?具体的な原因としては、「有害サイトや課金サイトに簡単に繋がるので、トラブルになるのが一番心配です」(30代女性)、「スマホ自体は悪くないのですが、子供なので判断できず、悪いことに使用したり巻き込まれたりしないかが不安」(30代男性)など、スマホを正しく使えるか、リスクを回避できるかを心配する声が多く上がりました。

では、このような不安を解消し、子供達に安全に使ってもらうためにはどのような対策をとればいいのでしょうか?次章以降で見ていきましょう。

(※2017年4月13日~4月14日 サムライト社によるWebアンケートの結果)

①アプリは公式サイトからのダウンロードを

便利なだけでなく、娯楽として私たちの生活に潤いをもたらすアプリ。しかし、アプリの中には個人情報を流失させたり、スマホをウイルスに感染させたりする悪質なものもあります。そんな危険なアプリから身を守るためには、公式サイトからのダウンロードがおすすめです。GooglePlayやApple Storeなどの公式サイトでダウンロードできるアプリは、そのサイトがアプリの信頼性をある程度担保しています。もちろん、完全に安全というわけではありませんが、それ以外のサイトよりもはるかに安全です。

また、中には暴力的であったり成人向けであったりするコンテンツについては、ダウンロードの制限ができる機能もあります。。子供の年齢に応じて保護者の方がかけられるので、安心です。

②「なかなか帰って来ないな」そんなときは居場所を確認

遊びに夢中になっていたり、遅くまで塾に通っていたりして子供がなかなか帰ってこなくて不安……。そういった時に役立つのがGPS機能。

GPS(Global Positioning System )は全地球測位システムといい、人工衛星を利用して、自分が地球上のどこにいるのか正確に割り出すシステムです。自分の居場所だけでなく、子供の居場所も簡単に確認できるため、防犯対策としても有効。

過去には、誘拐された子供の携帯電話に内蔵されていたGPSから子供の位置を割り出して解決した事件もあります。

万が一のときに役立つ機能ですので、子供を安心して送り出せるよう、お守り代わりに持たせてもよいでしょう。

③有害サイトへのアクセスは制限を

日頃インターネットを使っていて「こんなサイトは子供に見せたくないなぁ」と思うことはありませんか?ただ、見せたくないサイトはあっても、四六時中子供がどんなサイトを見ているか監視するのは難しいですよね。そんな悩みを解決してくれるのがWebフィルタリングです。

Webフィルタリングとは、出会い系サイトやアダルトサイト、暴力的なシーンが多いサイトなど、教育上ふさわしくないサイトにアクセスできないようにすること。

18歳未満の子供がインターネットを利用する場合には、「青少年インターネット環境整備法」により、保護者はWebフィルタリング等により、子供のインターネットの利用状況を適切に把握する、とあります。18歳未満の子供のために携帯電話やPHSを購入、使用させる場合は、保護者はWebフィルタリングをつけることが義務、とも言えます。

Webフィルタリングは保護者の申し出があれば解除できますが、子供の年齢に応じて制限の程度は変更可能ですので、子供の安全を考えるのであれば、極力Webフィルタリングを利用するようにしましょう。

④SNS等での個人情報の掲載には注意

SNSに個人情報を掲載したことによって、犯罪に巻き込まれるケースが後を絶ちません。直接個人情報を掲載していなくても、自宅近くの写真を掲載したことで自宅を特定されることもあります。また、匿名で発言していても本名や連絡先を特定されることも。

このような犯罪に巻き込まれないために、親の立場からは何ができるでしょうか? 最も簡単なのはSNSそのものを利用させないことです。Webフィルタリングを利用すれば、子供が安全に利用できると親御さんが判断できるまでSNSの利用を制限できます。

ネットの使い方を心得てきた子供がSNSを使いたいと言い出したら、安全に使えるように家族内のルールを作ってみてはいかがでしょうか。「一度インターネット上にあげてしまったら決して消せないこと」や「個人情報を悪用されることがある」点などを踏まえて、上手な使い方を親子で考えることで、より安全に使う方法を学べます。

子供が安全にスマホを使えるかは、親次第……。その責任を意識して、子供にスマホを持たせましょう。

※トーンモバイル公式サイトはこちら

[編集]サムライト編集部