近年、スマホの普及率は一家に一台と言っていいほどの割合で勢いよく増え続けています。
実際に、内閣府が、2016年11月〜12月に満10〜17歳の青少年5000人を対象として実施した「平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」のデータによると、青少年のスマホの利用率は49.1%にも上っています。
同データのインターネット利用状況を見ると、家族や友人との連絡手段などのコミュニケーション、動画視聴やゲームでの利用が多いようです。
手のひらサイズにも関わらず動画の視聴が楽々とでき、好きなアプリを自由自在にダウンロードできるスマホは、子供の勉強ツールとしても重宝するもの。今回は、小・中学生の子供の学習にきっと役立つ、編集部おすすめの無料アプリをお伝えしていきます!
スマホアプリを子供の勉強に使うメリット9つ
では実際に、勉強アプリを使った勉強にはどのようなメリットがあるのでしょうか?紙と比べると、以下のようなメリットが挙げられます。
・場所を選ばず勉強をすることができる
・電車の移動中など、少ないスキマ時間に勉強することができる
・正誤がすぐに分かる
・親がわざわざ答え合わせをしなくて良い
・音楽や画像、動画とともに楽しく勉強をすることができる
・間違った問題や正解率、学習時間など記録を残すことができる
・勉強をした記録を残すことで、達成感を味わうことができる
・可愛いキャラクターと一緒にゲーム感覚で勉強することができるので、小さい子供にはぴったり
・人と勉強の記録を共有することで、競争心をくすぐることができ、学習意欲を刺激することができる
・デジタル機器に慣れることができる
この他にも、インターネットを通じて情報を集める「情報収集能力」やそれらを勉強などに活用する「情報活用能力」などを身につけることも期待できるでしょう。
また、画像や動画を使えるので、理科や図形の勉強など、文章だけではイメージを掴みにくい内容でも、理解を深めることができます。勉強は分かってしまえば面白いもの。苦手だった勉強に対して、子供が興味を持つきっかけになるかもしれませんね。
小学生におすすめの勉強アプリ
小学生だと机に座り教科書やドリルばかりと睨めっこするような勉強だけでは、飽きてしまうこともあるでしょう。実際に、毎日勉強をさせることに苦労している親御さんも多いのではないでしょうか?
小学生の子供は、ゲーム感覚で楽しめる勉強アプリをおすすめします。小学生向けに配信されているアプリの多くに可愛いキャラクターや楽しい音楽がついており、楽しんで学べる工夫がされているものが沢山あります。そうした勉強アプリを使えば、子供は喜んで勉強をし始めるかもしれませんよ!
■英語
教育アプリの部でトップセールランキング1位を取っている実力派。勉強してゲットすることのできたおやつをキャラクターに与え、育てていくゲームです。勉強すればするほどアイテムも増え、ステップアップをはかれます。
色々なキャラクターが出てくるので、英語に壁を感じることなく勉強に熱中できます。英語学習の入り口を固めるのには良い教材です。また、最初にミニテストがあるので、子供のレベルに合わせて勉強をすることが可能です。
Fun English Language Learning Games & ESL for Kids
10歳までの子供に英語学習をさせるならおすすめしておきたいのが、この「Fun English」というアプリ。歌の発音を真似て学ぶものや、カードで単語を覚えるような様々なゲームを通して、子供向けの簡単な単語を知ることができます。
このアプリの良いところは、日本語が全く入ってないというところです。英語だけでなく、母国語も習得途中である幼い子供は、音を聞いて言語を学び取っていきます。
実際に、首都大学東京大学院の萩原裕子教授の研究グループは、子供の脳は知らない言語を学ぶ時には、言葉のリズムやアクセント、イントネーションなど、音から情報を得ることで学習すると考えられる、という研究結果を発表しています。
そのため、英語だけで構成されている英語アプリは、小学生の英語学習にはとてもいいアプリだと言えるでしょう。
■国語
小学校で学ぶ漢字を、スマホ上で書き取りをしながら学ぶことができるアプリです。「スマホでは文字を綺麗に書く練習ができないのでは?」と心配する声も聞こえてきそうですが、このアプリでは、スマホでも丁寧に書く習慣づけが期待できます。また、このアプリは答え合わせの時に書き順も出してくれるので、なぞって正確な書き順を覚えることができるのです。
小1~小6までの漢字をアプリ内で勉強できるので、ちょっと上の学年の漢字に挑戦したり、前の学年のものを復習したりすることも可能です。
勉強を支えてくれる忍者のキャラクターも子供心をくすぐるポイントですよ。
■算数
小学校低学年の子供に勉強させたい足し算引き算や、九九のシリーズがあります。
ステージを上がっていくごとに問題の数が多くなったり、問題の難易度が上がります。問題を正解するごとにカードをもらえるので、子供はゲーム感覚で勉強にのめり込んでしまうかもしれません。ゲーム感覚で楽しく問題を解けるようになれば、子供の計算力もアップすること間違いなし!
また、九九シリーズでは語呂合わせの音声も入っているので、音と一緒に九九を身につけることができますよ。
■理科、社会
子供にとっては、都道府県の位置関係を覚えることが難しい日本地図を、パズル形式で覚えることができるアプリ。一つ一つパズルで当てはめることで、場所の位置を理解することができるでしょう。
また、時間をはかるカウント機能や、他のライバルと競う機能も付いているので、子供の競争心をくすぐり、学習意欲を刺激します。
美しい写真図鑑
公園や道ばたで見つけた昆虫の名前が気になる…。そんな時には美しい写真付きで調べることのできる「美しい写真図鑑」はいかがでしょうか?
虫の見た目やキーワードから検索したり、気になる写真から調べたりできる本格派の図鑑です。大人が触っても見応えのある内容なので、親子一緒に楽しむこともできるでしょう。
中学生におすすめの勉強アプリ
中学生になればどんどん勉強は難しくなり、英単語や社会など暗記物の教科も増えてくるものです。
しかし、そんな時だって勉強アプリは心強い味方。スマホ・タブレットの勉強アプリは、暗記物の教科との親和性も高いのです!例えば、一問一答形式の問題は正誤がすぐに分かり、間違った問題や正解率、学習時間など記録を残すことができます。また、間違った問題だけを徹底的に固めることも可能です。
暗記が必要な教科が増えてくる中学生の子供に向けて、勉強アプリを紹介していきます。きっと、重宝するアプリが見つかるはずですよ。
寝る前や朝起きた瞬間、通学の移動時間などに、参考書を開かなくても勉強をすることがでるので、どんどん活用していきましょう!
■英語
中学生になれば、英語の勉強が本格的になり、覚える単語が増えてきますよね。たくさんの単語を覚えるのは、なかなか難しいもの。このアプリは、単語が出てくるたびに音声で読み上げてくれるため、音と共に単語を覚えられます。4択でサクサクと選べるので、何回も繰り返し、記憶を定着させていくことができますよ。
また、2016年には優勝高校には賞金100万円が送られる英単語バトルが企画されたようです。優勝して、100万円勝ち取るには、頑張って英単語を暗記し、ポイントを獲得する必要があるため、友達と一致団結して勉強を頑張ることができるでしょう。
アプリ内には1万5000語以上の英単語が入っているので、中学生の勉強だけではなく、TOEICやTOEFLまでカバーできます。親子で一緒に勉強してみるのも良いかもしれませんね。
■社会
暗記物教科の王道である「社会」。特に日本史は難しい漢字の単語なども多く出てきますよね。このアプリは、答えが分からない場合は「不安」、きちんと覚えることができていれば「バッチリ」のどちらかを選択するだけで、自分の得意な部分、苦手な部分を仕分けることができます。
暗記できていない問題や間違った問題は、暗記カードのように何度も繰り返すことで、インプットされやすいように作られています。その上、復習しなければいけないタイミングでアプリの通知がくるので、さらに記憶を定着させやすくなっています。
また、時代ごとに区切られているので苦手部分を重点的に覚えることができ、中学生の定期テスト前などにもおすすめです。
※番外編※
スマホ・タブレットのアプリが支えてくれるのは、教科別の勉強だけではありません。日々の勉強の管理や、暗記帳を作る時などにも役立ちます。
番外編では、そういったアプリを2つご紹介していきます!
■時間管理アプリ
勉強時間の管理アプリである「コソ勉」。実際に京大生が開発したアプリです。小学生・中学生の早い段階で時間管理の習慣がつけば、スケジュールなどの自己管理を自分でできるようになります。
勉強した科目を勉強した時間だけ塗りつぶしていくことで、自分の勉強量を一目でみることができます。どの教科をどれくらい勉強しているかが一目で分かるので、好きな教科や得意な科目だけに偏らず、苦手な教科も意識して取り組むようになっていくでしょう。
■思考力を磨いてくれるアプリ
小学校低学年の親御さんに進めたいのが、この「Think! Think!」というアプリ。カラフルで動きのあるアニメーションや可愛いキャラクターがふんだんに使われており、子供が楽しんで勉強するには打ってつけの問題がアプリ内には沢山あります。きっと、子供は、学ぶ楽しさを味わうことができるでしょう。
国語算数などを学習するアプリではありませんが、空間処理能力という、物体の大きさや形状などの感覚を養うことができます。開発した株式会社花まるラボによると、「この感覚は、物事の背景を理解し、何がどうなっているのかを考える力。中学生や高校生になり数学など学び始めたときにも役立ってくる力」だそうです。1日10分ほど学習するだけで、大きくなっても役立つ力を子供の頃から養っておくことができます。
スマホは子供の勉強の心強い味方
スマホ・タブレットの勉強アプリは「暗記が大切な教科」や「イメージを掴むことが大切な教科」と親和性が高く、勉強への理解を深めることができます。アプリと紙媒体の両方のいいところを組み合わせて使っていけば、子供の成績もアップしていくはずです。
しかし、いくら勉強をするのに良い教材だとは言えども、有料のアプリを勝手に子供がダウンロードしてしまい、想定以上の請求がきてしまうと困ってしまうもの。そんな時のために、TUTAYAが販売するスマホ「TONE」には、アプリのインストールや購入防止機能がついています。
この機能で、親が子供の勉強に合ったアプリをしっかり選び、上手く勉強に取り入れていくことができるでしょう。
[編集]サムライト編集部