スマホを持つ子供たちの「いじめ」その対処方法

ここ数年、子供のスマホ普及が一気に進んだこともあり、近年ではスマホ上でおこなわれる「いじめ」による事件が増えています。すでにお子さんにスマホを持たせている方の中には、大きな不安を感じている親御さんもいらっしゃることでしょう。

とはいえ、スマホを持たせなければ、スマホでやりとりをしている友人の輪からひとりだけ外れてしまう可能性もあり、悩ましいところ。

この記事では、スマホを介して起こるいじめの問題とその対処法について考えます。

スマホを持つことによって、いじめは起こると思いますか?

まず、親御さんはスマホ上でおこなわれるいじめに対して実際どのように考えているのでしょうか。

子供を持つ親50名に「スマホを持つことによって、いじめは起こると思いますか?」というアンケートを実施※したところ、アンケートに答えた50名のうちの36名、7割程度の親御さんが「起こると思う」という結果に。多くの親御さんがスマホを介しておこなわれるいじめについて心配しています。

「いじめが起こる」とした理由には、「すぐに返信しないと、相手から勝手に嫌われてしまうことがありそう」(20代女性)、「自分が中学生のとき、友達より先に寝てしまってメールを返せず、友達ともめてしまったことがある」(20代女性)など、メールやチャットであってもリアルタイムでのやりとりが当たり前になってきたからこそ、返信が遅くなると許されないのではないかという意見が聞かれました。

また、「SNSではちょっとした悪口が広がってしまうと聞いたことがある」(60代女性)と、インターネット上での悪口の「拡散」を心配する声も。

「学校の先生が目の届かないところでのコミュニケーションだから」(40代女性)、「文字だけのやり取りの中で誤解などが生まれやすい」(40代女性)のように、大人の目に触れにくい閉鎖的な場所で、お互いの表情を見ることなくおこなわれるコミュニケーションだからこそ、トラブルにつながりやすいのかもしれません。

(※2017年4月12日~4月13日 サムライト社によるWebアンケートの結果)

ネットいじめとは

近年、インターネット上でおこなわれるいじめは社会問題となっています。多感な思春期の子供たち……。携帯端末を通じて書き込まれた自分への悪口には深く傷つくはず。また、逆に自分自信が軽い気持ちで加害者となることも考えられるでしょう。

2013年に施行された「いじめ防止対策推進法」の中でも、インターネットを通じておこなわれるいじめに対して学校や地域などが問題意識を持ち、防止に取り組むことが定められました。

ただ、トークアプリやWebサイト上で起こるいじめは、限られた人しか参加できない場所で起こる場合が多く、発見が難しいといわれています。では、親には何ができるのでしょうか?

被害者にも加害者にもさせないために、親ができること

インターネット上のいじめを防ぐためには、まずは普段からスマホ利用のあり方について親子で考えを深めておくのが大切です。文部科学省は小・中学生向けのスマホ利用に関する注意点をまとめたパンフレット中で、自分が送るメッセージの中に誰かを傷付ける可能性のある言葉が含まれていないか送信前に見直すよう指導しています。

インターネット上でのやり取りは、相手の表情が見えず、操作一つで簡単に発信できてしまうことから、軽い気持ちで発信してしまいがち。自分が送る言葉が相手を攻撃するようなものではないか、相手を不快にさせるような言葉ではないか、送る前に冷静になって一度考える習慣を作るよう、親子で話し合いましょう。

トークアプリを利用するときはやりとりをする相手のことを考えて無理に返信を求めないなど、スマホ上でのコミュニケーションの方法についてお子様と考えてみてもよいですね。

また、もし子供がいじめられる立場だったとしても、いじめの話題は子供にとって相談しづらいものです。ネット上でのトラブルゆえ、「どうせ理解してもらえない……」という気持ちの子供もいるかもしれません。

そのため、日常会話のひとつの話題として、普段からスマホの使い方について親子で話す習慣を作っておきましょう。子供のスマホ事情に親も関心を払っていることがわかれば、子供も相談しやすいはず。

出典:文部科学省ホームページ

子供のスマホをしっかり管理しましょう

お子さんが小学生など小さいうちは、スマホで利用するアプリやWebサイトの閲覧を制限するサービスをつかって親御さんの手でスマホ利用を管理してあげることも、いじめ防止には効果的。

たとえば、掲示板など子供の年齢に適さないサイトをブロックするWebフィルタリングの機能や、SNSやトークアプリなど親が入れさせたくないアプリのインストールに制限を設ける機能などがあります。

TSUTAYAのスマホ「TONE」で利用できる「TONEファミリー」サービスなら、以上のような機能に加えて、GPS機能や利用時間を制限する機能も搭載。いじめを未然に防ぐためにも、きっと役立つはずです。

お子さんの様子を見ながら、できる限り親御さんがスマホを管理し、ネット上のいじめからお子様を守りましょう!

[編集]サムライト編集部