子供のための携帯電話を選ぶとき、「キッズ携帯も考えたけれど、家族の連絡ツールとしてLINEを使いたいからキッズスマホを検討している」という保護者の声があるようです。たしかにLINEは家族間の連絡手段として便利だといえますが、キッズスマホでもLINEの登録や利用はできるのでしょうか。こちらの記事では、キッズスマホでのLINE利用について説明します。
キッズスマホでLINEは利用できるの？
キッズスマホでLINEは利用できるのか、結論を先に言ってしまいますと、キッズスマホであればLINEを利用できます。ちなみに、フィーチャーフォン（ガラケー）タイプのキッズ携帯では利用できません。
最近は「スマホかな？」と勘違いしてしまうような、タッチパネル式のキッズ携帯が出回っていますが、このタイプではLINEは利用できません。「スマホそっくり」ではあるのですが、そっくりなのは外見のデザインであり、搭載されている機能はスマホとは異なります。LINEの利用ができるのは、あくまでもスマートフォン端末だけです。
そもそもキッズ携帯とキッズスマホは何が違うの？
ここでキッズ携帯とキッズスマホの違いについて確認しておきましょう。
スマホ、正式名称「スマートフォン」に対してキッズ携帯は「フィーチャーフォン」に分類される機種です。いわゆる「ガラケー」と言えばおわかりいただけるかと思います。
キッズ携帯は子供でも操作しやすいように、操作ボタンが少ないなどシンプルなデザインが一般的でしたが、最近ではスマホを意識したものも販売されています。ただし、搭載されている機能は限られており、メインとなっているのは電話とメッセージのやり取り、位置確認や防犯ブザーなど社会的な安全を確保するものです。スマホのように、アプリをインストールして機能を拡充できる設計にはなっていませんので、キッズ携帯でLINEを利用することはできないのです。
キッズスマホは、基本的には大人が使うスマホと同じような機能を搭載しています。ただし、インターネットで不適切なサイトにアクセスしたり、ゲームや動画視聴に夢中になって勉強がおろそかになったりという懸念があります。子供の場合、事情がよくわからないままに操作をして、保護者の知らないうちに有料アプリをインストールしてしまったり、高額な課金を発生させてしまったりということも、ないとは言い切れません。そこでキッズスマホは、保護者が適切な設定をして、管理できるようになっています。
例えば、フィルタリングの機能を使えば、子供に害のあるサイトにはアクセスできません。保護者に隠れてゲームアプリばかりしているといったことがないよう、アプリの利用時間を制限することも可能です。もちろん、位置情報や防犯に関する機能も充実しています。子供の年齢に合わせて制限する内容を変更できるので、1台の端末を長く使うことができる点も魅力です。
LINEは子供でも登録できる？
LINEは青少年保護を目的として、2020年1月「利用推奨年齢を12歳以上にする」という変更がなされました。このため、iPhoneなど端末の年齢設定が12歳以下になっている場合はLINEが利用できません。
なお、利用可能なアプリの年齢設定を「4歳以上」「9歳以上」に設定している端末では、それまで利用できていた場合でも、iOSのバージョンをアップするとLINEのアイコンが消えたり、アプリが開けなくなったりということが起きます。このような場合は、保護者が年齢設定の変更を行ってください。iOS 12以降では「設定」から変更することができます。
子供とLINEでやり取りするなら格安SIMがおすすめ
子供とLINEでやり取りをするためにキッズスマホを持たせるのであれば、月額の費用が抑えられる格安SIMがおすすめです。例えば、トーンモバイルの「TONEファミリー」は、子供の安全性を重視したサービスで、「全国子ども会連合会」や首都圏の「九都県市」にも推奨されています。
具体的な機能としては、GPSにより子供の居場所を常に確認できること、Webサイトの閲覧やアプリのインストールに制限がかけられること、端末やアプリの利用時間の設定が家庭の事情に合わせて細かくできることなどが挙げられます。
iPhoneなどの一般的な端末でも、保護者がしっかりと設定をすれば、キッズスマホとして問題なく利用できます。その際、スマホを持つ目的を親子で共有し、使い方のルールを決めておくことも大切だといえるでしょう。
メッセージや通話でやり取りができるLINEは、家族がコミュニケーションを図るうえでとても便利なアプリです。大規模自然災害の際など、離れた場所にいても連絡が取れるようにしておくことは、お互いの安心にもつながります。キッズスマホでLINEを利用したいと考えているのであれば、ぜひ格安SIMのトーンモバイルを検討してみてはいかがでしょうか。
