中学生は1日のうちどれくらいの時間、スマホ(スマートフォン)を使っているのでしょうか。また、中学生のスマホ利用時間が学力に影響するのかも気になります。今回は中学生のスマホ利用時間にまつわる疑問に答えつつ、子供のスマホ利用時間を減らす方法についてもご紹介します。
中学生のスマホ利用の平均時間
デジタルアーツ株式会社の「第13回未成年者の携帯電話・ スマートフォン利用実態調査」(2020年)によると、男子中学生の1日のスマホ平均利用時間は2.9時間、女子中学生は2.6時間となっています。
また、男子中学生、女子中学生ともに、19~21時台の時間帯に最も多くスマホを利用しているようです。
中学生は何にスマホを利用しているの?
1日約2~3時間を使って、中学生がスマホで何をしているのかも気になるところです。
上述した調査では「使用頻度の高いアプリ」に関するアンケートも行っています。それによれば、男子中学生の89.3%、女子中学生の94.2%が「LINE」を利用していて、最も使用頻度の高いアプリとなっています。2位は男子中学生の80.6%、女子中学生の84.5%が利用している「YouTube」です。これらによる友人とのコミュニケーションと動画視聴に多くの時間を割いていると言えそうです。
ちなみに、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを利用している中学生も一定数おり、Twitterは男子中学生19.4%、女子中学生26.2%という割合にとどまっています。一方、高校生になるとTwitterを使用している子供は男女ともに68%に跳ね上がります。
中学生のインターネット利用時間は学力に影響する?
スマホを使用する時間が長くなり、勉強をする時間が少なくなるような状況になると、成績にも影響が出てくる可能性があります。また、勉強中もスマホにLINEなどの通知がないかチェックしてしまったり、思いついたことをSNSに書き込みしてしまったりするなど、集中力を欠いてしまう子供もいます。
スマホ依存のような状態になると、スマホが手放せなくなり、勉強が全く手につかなくなってしまう場合もありますので、スマホにのめり込みすぎないための対策を立てることは大切だといえるでしょう。
子供のスマホ利用時間を減らす方法
中学生のスマホ利用の平均時間はおよそ2~3時間ということがわかりましたが、それでは長過ぎると考えたり、現時点で平均時間を超えている子供がいて心配になっていたりという保護者もいるでしょう。
それでは、子供のスマホ利用時間を減らすためにはどのような対策があるでしょうか。ここでは3つの方法をご紹介します。
ルールを決める
中学生にスマホを与える際、事前にスマホの使い方に関するルールを決めることは必須と言えます。ただし、ルールは一方的に保護者が押し付けるものではなく、子供と一緒に考えて、なぜそのルールが必要なのかを理解させることが重要です。
スマホの利用時間、利用場所、使ってよいアプリ・サービス、使う際に気をつけること、禁止事項などを話し合いながら決めていきましょう。
夜決まった時間帯に保護者がスマホを預かる
上記に加えて、「夜8時以降は保護者がスマホを預かる」といったルールを決めて守ってもらうのも有効です。子供にスマホを渡す前にスマホは保護者の持ち物であり、それを子供に貸しているのだということを明確にしておけば、子供のスマホに対する意識も違ったものになるはずです。
自分の所有物であればずっと手元に置いていたいと思ってしまいますが、保護者からスマホを借りて使っているという意識があれば、決まった時間になったらそれを返すことやルールを破ったら貸してもらえなくなることなども受け入れられやすいでしょう。
利用制限をかける
子供の了解を得た上で、スマホに利用制限をかけるのも有効な方法のひとつです。たとえばトーンモバイルでは、子供のスマホを管理・制限できる「TONEファミリー」というサービスが利用できます。
TONEファミリーを使うと、子供のスマホの現在地確認、アプリ利用状況の確認、アプリの利用制限、有害サイトのフィルタリングなどの機能が利用できます。さらに、「TONEあんしんAI」という技術により、歩きスマホを検知して警告する、登録した場所に出入りすると保護者の端末に通知する、指定した場所に入ると子供の端末を自動ロックする、AIが年齢などに合わせたおすすめの設定を提案してくれる……といったさまざまな機能が利用できます。
中学生のスマホ利用時間は2~3時間程度が平均的ですが、長時間利用するほど学力に影響する可能性もあります。子供のスマホの利用時間に注意しながら、適切な使い方について指導をしていきましょう。